道研連の主催する研究発表大会が函館で開催されました。初日の今日は共同研究についての発表と講演が行われ、Skypeを活用した研修については根室の取り組みを発表し、他には岩見沢において遠隔研修に30名くらいが参加で実施した例が報告されました。
写真は講演会の内容の紹介です。カリキュラム・マネジメントがすべての職員で行うべきもので、その目的を全体で共有し進めていくことの重要性が伝えられました。
<ダイジェスト発表を行う瀬川主幹教諭(中標津東小)>
今年度の道東地区教育研究所所員研修会は、十勝地区での開催で幕別町百年記念ホールで1日目が開催されました。初日は教育講演会が行われ、2日目に所員研修会として所長部会、所員部会に分かれて活動しました。所員部会では今年から運営方式が変わり、発表を受け持つすべての団体が5分間でダイジェスト版で研究内容を伝えました。つづく「ブース交流」ではさらに詳しく聞きたい内容のブースに移動して参加する、という2段階の構成となりました。
<ブース交流の様子>
ブースでは20数名の参加者に20分間ほどで研究の概要を伝え、特に以下のことをポイントとしました。
子どもが主役の授業づくりをするために
「主体的に」・・・教材(学習問題)との出会わせ方を工夫すること
「対話的に」・・・子どもたちを同じステージに乗せること(教具、テーマ設定などを通して)
算数の「拡大図と縮図」の単元では実際に参加者に学習問題としてどのように提示するかを考えていただき、その後に紀要を用いて確認する、という演習も行いました。
<その他の発表から>
十勝教育研究所のブースに参加した堀井所員の話では、ブース交流全体が実際に十勝が取り組んできた「思考ツール」を用いた演習が行われ、その効果や扱い方を参加者に体験していただくという趣旨で研修が行われました。
この道東所員研を通して道東地区33の研究所が互いの成果を還元し合い、各研究所に持ち帰り交流をすることでさらに各管内、各市町村の授業が充実していくことが期待されています。
8月23日・23日の日程で道東地区教育研究所所員研修会が開催されます。
全道50の研究所・センターのうち、道東には33の組織があり、その中から実践発表並びに講演会を実施しています。今年の所管は十勝教育研究所となります。根室からは、研究紀要第109号を発表する予定です。
道研連の共同研究において推進している「Skypeを活用した遠隔研修」の実証実験として、根室教育研究所と海星小中学校の2か所を通信回線でつなぎました。今回の実験では実際に8月24日に開催される道東地区教育研究所所員研修会において発表予定のスライドを用いて音声の聞き取り方や速さ、スライドの提示速度などを確認しました。
ポイント
・機材一式は道研よりレンタル(マイク、Webカメラ、ポケットwifi、スピーカー)
・Skype for Business というオンラインのソフトを活用(セキュリティに配慮)
・相手側にこちら側のスライドを「画面共有」という機能で提示していく
実際の様子はこちらです。
(送付側 研究所)
(受け手側 海星小中学校)
数秒のタイムラグのみで、音声もクリアに聞き取ることが出来ました。
遠隔の会場に向けての情報発信が可能になると、著名な講師の方の講演を配信したりするなど、南北に長い当管内においても活用の幅はかなりあると実感できる内容となりました。
8月1日と2日の日程で、道立教育研究所を会場に夏季所員研修会が開催されました。
夏季所員研修会は、全道の50の研究所と研修センターの所員を対象に夏季に開催され、教育の最新情報や研究所の運営などに資する内容となっています。
今回は以下の内容でした。
1 いじめ 不登校
2 道徳
3 skypeを活用した研修
4 研究所運営のあり方
5 会議の持ち方(ファシリテーション)
6 第16次共同研究
とくに新しい情報としていくつかお知らせいたします。
1 いじめ 不登校
いじめについては道内で約70%の学校から報告があがること、教師が単独で判断しないこと、警察との連携を図ることも法律に明記され被害者側を守る大原則が改めて伝えられました。法規やグラフ等のデータが必要な方は研究所までご連絡ください。
2 道徳
小中で同一の内容項目について主発問の討議を行い、(小学校 ブラッドレーの請求書 中学校 1冊のノート)家族愛について互いの校種の内容を把握する大切さが話され、評価については一般的な概要の他にあくまで例のひとつとして京都市教育委員会の事例などが紹介されました。
3 skypeを活用した研修
昨年の概要説明に続き、今年は実際に道研の3部屋に分かれ模擬授業を体験しました。参加者からは、十分に実用的である、との意見が出され技術的な音声などの課題についても出されました。北海道の広域性を鑑みた時に、他県では1時間程度で研修対象者が概ね集まれることを考えると確かにハンデではありますが、ミニ道研を始めとして今後研修の一翼を担う形になると思われます。
4 研究所運営のあり方
5 会議の持ち方(ファシリテーション)
この2つでは各研究所の運営体制が交流され、所員の会議の頻度が留萌は週2回、オホーツクは週1回、小樽市は年間15回など大きな違いがあり、所員と研修講座の関わりについても所員は原則参加、全く担当外などの違いもありました。
続くファシリテーションでは15分と時間を限って結論を導く方法を体験しながらポイントについて話され、話し合いや会議では最初に【ゴール設定】(例 実行する案をひとつ決定する など)をすることで多様な意見が出た後に収束しやすくすることが印象的でした。
6 第16次共同研究
道内の約10の機関の所員が共同で取り組む研究で、内容としては若手教員の育成プログラムの開発などを昨年度実施し、今年はそれをskypeを用いて運用する研究を進めています。その一環として根室教育研究所では夏季休業期間に所員間での資料確認等をビデオ通話とパワーポイントの遠隔表示によって実験する運びになりました。この模様は後日紹介して行きます。
上記の内容について興味のある方は根室教育研究所までご連絡ください。
7月30日(月)に第2回の所員会議を中標津中学校を会場に行いました。
今回の会議では、「教科等横断的な視点に立った資質・能力の育成に向けた授業改善」を行うために、クロスカリキュラムという視点で各学校の年間指導計画を見直すという取組を行いました。
この取り組みを進めるために、今回の所員会議では、午前中に古森副所長の講義でクロスカリキュラムという視点で年間指導計画を見直す方法について学習し、午後は各グループごとに実際に年間指導計画を見直す取り組みを行いました。
午後の各グループの取り組みでは、この取組を行っていくうえでの様々な課題が見つかりました。その課題になった点を含め、クロスカリキュラムの視点で年間指導計画を見直す方法について今年度の研究紀要にまとめていきたいと考えています。
今年度の研究紀要の発行は、3月末を予定しています。